日本へ帰ってきて、時おり懐かしくなるのはイタリアのパスタ。美味しい日本のイタリアンは色々ありますが、なぜか一味違うのです。今回はボローニャでボロネーゼを探し回った1日を振り返ります!
イタリアのパスタと、他の国のパスタとの違い
① パスタに色々な種類がある。 パスタの種類と言えばスパゲッティがどの国も主流ですが、タリアテッレ(平麺)、ペンネ、マカロニ、シェルなど種類が豊富。中部イタリアに位置しているボローニャは、タリアテッレの本場。写真はモンテネグロで食べた、よくあるスパゲッティ・ボロネーゼ。

② 説明できないけど、何かが違う 本場で食べるのと、近所で食べるのと何か違うとは思いませんか?例えばたこ焼き、例えばお好み焼き。一番しっくりくるのはうどんかな?地元のファストフードだけど、言葉には表せられないけど何か、地元の重みが違う。写真は香川のうどん。(なぜか美味すぎ)

ボロネーゼを探して三千里(1)~夜のボローニャ市街を徘徊~
仕事を終え、ボローニャ近郊のホテルに夜チェックイン。幸いなことに週末の夜。電車で市街地に出れば、美味しいレストランに出会えるかもと思い、地元の人に方向を教えてもらい電車に乗る。孤独のグルメの井之頭五郎ばりに、我ながら食い意地が張っている。
駅から中心街に向かって20分ほど歩く。お腹が減っていたため、ブレブレのボローニャの斜塔を撮って、そこそこにレストランを探す。

しかし、自分の見通しは甘かった・・。今日は週末の夜。予約もない一見さん、おひとり様にちょうど良く席を空けているレストランなどない。いや、あるかもしれないが、あっても自分の今日の需要「サクっと食べれて美味しいパスタ」を満たせるお店なんて見つからない。30分ほど無為に徘徊し、マッジョーレ広場(トップの写真)の近くを歩き回る。
・・・ところが、ありました。灯台下暗しではなく斜塔の下暗し。お店の名前は「Bottega Portici – 2 Torri」。本当にボローニャの斜塔の近くにあります。オーダー方式がタッチパネル方式で、ブザーで呼ばれるタイプ。ヨーロッパには珍しいけど、おひとり様にはめっちゃ良いシステム!せっかくなのでハムの盛り合わせとクリームトルテリーニを頂く。(確かハムが5EURで、トルテリーニは10EURくらい)

控えめな量だけど、日本人にはちょうど良い。やっぱり、ハムとパスタはイタリアのどこで食べても美味い。・・・そういえば、ボロネーゼを食べに来ていたのを忘れていた。時間はとっくに店じまいの時間。明日のリベンジを誓いつつ、夜の治安悪めなボローニャ駅に戻るのでした。
ボロネーゼを探して三千里(2)~朝のボローニャ空港で~
翌朝は昼前のフライトだったので、市街で朝開いている店を探そうとしたけど見つからず。失意のうちにボローニャ空港へ。と思ったら、アライバルのフロア(1F)にありました。「Osteria vecchia bologna」。訳すると「ボローニャの叔母さん食堂」。早速ボロネーゼ・タリアテッレをオーダー(15EUR。今考えると高いな)空港のレストランと言えども、期待が若干持てる!

来ました来ました。平打ち麺にごろっとしたミートソース。これが本場のボロネーゼです。麺は割とコシが強め、ひき肉とトマトソースの濃い味に丁度良いバランス。空港でこのクオリティだったら、町の名店はどうなんだろうなぁ・・と思いを馳せつつ、帰路に着くのでした。
【訪問 2019年11月】
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